犬の腸炎・胃炎・食道炎

腸炎 犬の腸炎は慢性腸炎、急性腸炎がありますが、炎症性腸疾患は、 IBDとも呼ばれます。
若い犬が IBD にかかる場合もありますが、高齢犬のほうが免疫力や抵抗力が低下しているため慢性的に腸炎いなりやすい傾向にあります。
症状 嘔吐 が一般的で痛みを伴う排便や下痢、 血便や粘液便、発熱、食欲不振、体重減少など。
原因 寄生虫、菌の感染、食品成分、動物性タンパク質、食品添加物、人工着色料、保存料、乳タンパク、小麦グルテンが、ある種の食物アレルギー を引き起こしている可能性があります。
特定の犬種に発症率が多いので、遺伝が関わりを持っていると考えられます
対処法 血液、糞便検査、内視鏡下生検をして判断します。
抗生物質、免疫抑制剤と抗炎症薬で治療されます。蛋白源を含む食品を与えたり、高繊維食を試すなど食事を変えることも治療の一部になります。
胃炎 急性の胃炎は様々な原因によって胃が炎症又はただれる症状です。
慢性の胃炎は胃が炎症又はただれる症状が継続します。加齢し、胃の働きも弱くなる老犬に多く見られます。 
症状急性では、吐き気が主な症状です。粘液・胃液又血を吐くこともあります。
胃の中に物がなくなっても吐こうとする仕草を繰り返し行います。慢性では 一時的ではなく数週間〜数ヶ月に渡り嘔吐したり強い口臭を感じたりします。
原因自由に活動できる環境にいるペットに多い様です。不衛生な飲水をする・腐敗した食物を口にする・毒性のある物質や異物等を口にする等が挙げられます。
その他、感染症などの急性伝染病も原因になると言われています。異物を飲み込んだ場合や、尿毒症・胃潰瘍・胃の腫瘍等によっても起こる事があります。
対処法急に犬が吐く場合、車酔い以外は急性胃腸炎によるものが一番多いと言われます。
異物を飲み込んだ場合には、レントゲンにより確認後、異物摘出が行われます。脱水症状(皮膚をつまんだ時に戻りが悪い)になっている場合が多いので輸液療法を行う様です。
嘔吐が激しい場合は、吐き止めの薬を与えます。短時間で回復がみられない場合や嘔吐が非常に激しい場合には、慢性嘔吐の原因になっている他の疾患について幅広い検査が必要となる様です。
食事は柔らかく、飲み込みやすい食事に変更して少量ずつ複数回にわけて与えると良い様です。
食道炎 食道炎はさまざまな原因により炎症を起こしている状態をいい、他の食道疾患の合併症として認められる場合もあります。
上部消化器疾患の時に発生する場合もあります。
症状食道の炎症や、その為食欲が減退が見られたりします。
原因異物による接触刺激(食道梗塞・食道痙攣・食道狭窄・食道憩室・腫瘍含)・胃液の逆流・腐敗した物を口にする・腐食性・薬物や
化学物質等の摂取血行障害(食道周囲部腫瘍の圧迫など)・感染等が挙げられています。
対処法血液検査・レントゲンの検査・バリウム造影・内視鏡検査等が行われる様です。
軽度の食道炎では、2〜3日食餌を控え、重度の場合は、治療に時間がかかるため胃へ直接チューブを通して食餌を与えることで食道への刺激を避ける様です。
軽度の食道炎は、通常予後は良好で、重度または潰瘍性の食道炎の場合、予後には注意が必要と言われます。

病気辞典について

記載内容については、日常の健康チェックの参考としてご覧ください。

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