犬の脂肪腫
脂肪腫 | 脂肪腫は脂肪細胞から発生する腫瘍です。脂肪組織からなる良性腫瘍です。 腫瘍の発育はとても緩やかです。肥満した中齡又は老齢の雌犬の脇腹・胸部・前胸骨部等の皮下脂肪組織に良く発生すようです。 発生平均年齢は8歳でラブラドールレトリーバー・ダックスフント・コッカ−スパニエル・プードルやテリアなどの小型犬種にも多くみられます。 |
症状 | 大きく増殖する事もありますが、皮膚を侵す事もなく潰瘍の形成もありません。 肉眼的には、やわらかくて弾力性のある脂肪のかたまりが皮下にできる球状形として見られます。 たまに、筋肉間の組織に広く浸潤する事もあります。 |
対処法 | 良性脂肪腫か、悪性脂肪肉腫かを調べるために、詳しい細胞診等の組織病理検査が行われる様です。 痛みを伴ったり、大きく肥大していたりするので外科的切除が一般的と言われます。 切除により完治率70%程度と言われるほど治療できる様ですが、侵入性の場合・脂肪肉腫、脂肪腫の30%は、かなり深く腫瘍切除しても、再発しやすい傾向がある様です。 薬物投与や免疫を高める免疫療法などが行われる様です。 |
補足 | 犬の脂肪腫の補足説明 脂肪腫は脂肪細胞の良性腫瘍で、8歳以上のイヌに多くみられます。 雄犬よりも雌犬に多く、胸部や腹部の皮下や四肢の上部に脂肪腫はよく発生します。 触ると、ぶよぶよとした感じで、通常は一つだけ発生し、ゆっくりと成長します。 まれに悪性腫瘍である脂肪肉腫がみられることもあります。 脂肪腫が急速に大きくなったり、犬の歩行に支障が出るような場合は切除が必要です。 |
病気辞典について
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