猫の扁平上皮癌
扁平上皮癌 | 扁平上皮癌は皮膚や粘膜をつくる扁平上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。 口腔・爪下周囲・陰嚢皮膚・鼻・四肢・肛門などによく発症します。 体幹や腹部の色素のない部分か色素の薄い皮膚部分に発生するようです。 扁平上皮癌発生には性別差はないと言われています。 |
症状 | 扁平上皮癌は局所での浸潤性は強いために広範にわたる切除が必要となりますが、爪床から発生したものを除いては、肺等への遠方転移は比較的少ないと言われています。 |
原因 | 太陽光線による障害・光線性角化症発癌の前駆症状・慢性の炎症が腫瘍化する事等が挙げられています。 |
対処法 | 一般身体検査・血液検査・生検検査等で詳しい病理組織検査を行う様です。 広範な摘出手術や化学療法、放射線療法・免疫療法やホルモン療法などを併用し治療を行う様です。 |
猫の扁平上皮癌の補足説明 扁平上皮癌はネコでは17〜25%を占めています。猫ぼ体の発症箇所は四肢(とくに指)と顔面(耳や鼻、口唇部)によくみられ通常、不規則に盛り上がって潰瘍ができています。 白色のネコの耳の先端がただれて崩れてきているときはこの腫瘍の可能性があります。 初期には、表皮の日焼けした部分に皮膚炎が起こり、被毛が抜け、皮膚の白い部分に病巣が発生します。 外見の形態は硬く、隆起した潰瘍を伴うものや痂皮かひを形成するもの、赤い潰瘍を形成するものまで様々です。 ネコでは両耳翼に病巣を生じるものがあります。診断は、肉眼的な所見と患部の組織採取による病理診断に基づいて行います。 |
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